2007-2008  GRS
interview

8月某日、都内にてインタビューを行わせていただきました。
7月のイタリア合宿でトリプルアクセルを降り、気力・体力とも
充実したオフシーズンを過ごしている様子です。
練習の合間に、時間を割いてくれた柴田選手に感謝です!

ありま:まずは、ずっと聞いてみたかった食べ物のことから。

3年くらい前の「広報くしろ」で、「釧路のオンリーワン、ナンバーワン」という
釧路が全国一のもの、釧路にしかないものを特集する記事がありました。
(釧路市のホームページを見ましたが、現在その号のバックナンバーは見られないようです。)

そこには柴田選手も紹介されていたのですが、同時に紹介されていたのがこちら。

french

「釧路では『フレンチドック』と呼ばれており、砂糖をかけて食べる。」

その後、釧路や北海道の方から情報をいただき、北海道では
フレンチドック、アメリカンドックの呼び名があること、
釧路では夜店などで注文すると「(かけるのは)砂糖?ケチャップ?」と聞かれる、
ということがわかりました。

それで当然ながら、柴田くんの好みはどちらなのか、気になっていたわけです。


柴田:砂糖。絶対に砂糖。ケチャップでは食べられないです。
夜店で買う時は聞かれますよ、砂糖かケチャップか。
ポテトなどにはケチャップもつけるので、ケチャップが嫌いなわけではないです。

ありま:子供の時から慣れた味だから、なのかな。
子供の頃にやった習い事は、スケートとピアノ以外では何かあるの?


柴田:水泳と英会話。
水泳はイトコがやっていたので、やってみたくて。
だけど、鼻に水が入ったりするのがイヤになって辞めちゃいました。

ありま:英会話は須貝先生から聞いたことがある。2ヶ月だけじゃなかったっけ?きっかけは?
(*須貝先生は、柴田選手を競技開始から高校3年まで指導していた先生です。念のため。)


柴田:違いますよ。2〜3年くらいは行ってた。
スケートを習い始めた頃、しょっちゅう「行きたくない」って言ってたのが
須貝先生には印象に残ってるのかも。
きっかけは、親に行かされました(笑)。

ありま:英会話を習ってたことは、今どういう風に役立っていると思う?

柴田:文法などは実際に海外に行って会話を実践するようになってから
理解できるようになったけど、発音には役立ってると思う。
「L」と「R」とか、きちんと発音できます。
アメリカやカナダでレッスンを受ける時に、スケート用語がカタカナ発音だと通じないけど、
きちんと言えますよ。「circular」とか。

ありま:「circular」は難しいわ。じゃ、ご両親に感謝だね。
次の質問は、オシャレを意識するようになると、洋服を買う時に
自分の気に入ったものでないと買ってもらっても着なかったり、とかあると思うけど、
自分の意見で洋服を買うようになったのはいつ頃?


柴田:中学生くらいかな。でも買ってもらったのも特に意識しないで着てました。
今は親元を離れてるので自分で買いますけど。

ありま:コダワリはあまりないのね。ちょっと意外だった。
じゃあ、持ち物を見てると一目瞭然なんだけど、一応聞いてみる。
好きなブランドは?


柴田:ルイ・ヴィトン(ニッコリ)
でもモノグラムは好きじゃないです。ダミエが好き。

ありま:今までにファンからもらったプレゼントで、嬉しかったモノは?

柴田:Tシャツかな。カッコイイのとか、カワイイのとか。
普段使いできるようなモノが嬉しかった。
あとは帽子。キャップはあまり好きじゃないんですけど、
ニット帽やちょっと変わった帽子が好きです。
前にもらったハンチングが凄く気に入ってかぶってます。

ありま:洋服関係はコレくらいにしとこう。
ところで、犬と猫ならどっちが好き?他に好きな動物はある?


柴田:犬!
小学生の頃、飼いたいと思ってたんですけど、引っ越したり、
自分がスケートを始めたりで結局飼えなかったんです。
他にはサメが好きです。

ありま:サメ?

柴田:小さい頃、家に魚類図鑑とかあって、サメのページばかり見てました。
今も(東京の)家にサメの生態のDVDがあるし、水族館でサメグッズを
見つけると買っちゃいます。
試合でサメのぬいぐるみをもらったことがあって、それも一緒に飾ってあります。

ありま:なるほど。
嶺くん自身についての質問ですが、自分のことを一言で言うとしたら何?


柴田:マイペース。何があってもマイペース。

ありま:(爆笑)モノスゴク納得。
では、釧路と東京、それぞれ気に入っているところ、イマイチだなぁと思うところを挙げてみてください。


柴田:釧路は地元で自分の家もあるし、快適。
リンクには必ず先生がいてくれるし、友達も多いから一人にならずに済むこと。
一人で練習するのはイヤだから。
だけど、買い物とかに行くお店がない。

東京は、買い物やカフェ巡りとかできるところ。
カフェで過ごすのが好きなんですけど、釧路にはそういうカフェがないので。
イヤなところは、暑くて人が多い!

ありま:はははー。今年も暑いものねー。クーラーなしでは過ごせない?

柴田:無理です。暑さとか、余計なことでストレスを溜めたくないです。

ありま:それもそうだ。リンクは涼しいし、ちょうど良いんじゃない?
競技のことについても聞いてみたいな。
「長野オリンピックが競技を始めるキッカケだけど、特に誰かに憧れたのはない。」というのは
高校生の頃に北海道のテレビの特集番組で言ってたけど、試合や会場の雰囲気に惹かれたのかな?


柴田:あ、それはないです。
強いてあげるなら、選手だったらスルツカヤのビールマンスピン。
表彰式だったら、男子の表彰式の時のイリヤ・クーリックが印象に残ってる。

女子のクワンとかは、ある程度スケートがわからないと良さがわかりづらいと思うけど、
スルツカヤのビールマンスピンは、全くの素人でも「スゴイ!」って思えるじゃないですか。
それで「やってみたい」と思ったのだと思う。

ありま:なるほど。
では、今までで一番印象に残っている試合は?


柴田:3つでもいいですか?
名古屋の全日本ジュニア(2002)と、ルーマニアのジュニアグランプリ(2004)と
アンドラのジュニアグランプリ(2005)。

ありま:全部優勝した試合だ(笑)
ではこれからのことを聞こう。今シーズンの目標は何ですか?


柴田:トリプルアクセルを降りること。全日本のフリーではトリプルアクセルを2本入れたい。

ありま:選手としての目標は?

柴田:オリンピックや世界選手権でメダルを取りたい。
できれば、スターズ・オン・アイスやチャンピオンズ・オン・アイスのような
大きなショーに出れるスケーターになりたい。

いずれは、釧路のため、北海道のために何かしたいと思っています。
スケートにはどういう形であれ、ずっと関わっていきます。
国際大会やいろいろ経験させてもらったことを次の世代に伝えたいな、と。

ジャンプでもスピンでも説明するだけでなく、僕が自分でやってみせれば、
自分の目で見て感じることができるので、そこから何かを得て欲しい。
それで活躍できるようになって欲しい。

釧路や北海道の選手って、自分で自分に限界を作ってしまって、
あきらめてしまっている選手が多いように思う。
「どうせ自分はここまで」と言って。

ありま:東北・北海道ブロックの選手たちを見てると、皆、頑張っているし大好きなんだけど、
良くも悪くも部活動の延長のように感じることはあります。


柴田:自分は、特にそういう限界とか考えるヒマもなくて、須貝先生と二人三脚で
ガムシャラにやっていたら、国際大会に出場できるようになっていた、という感じ。
スケートを「やらされている」のではなく、「やりたいからやってた」のが
プラスに働いたのかな?と思う。

それと、どこを目指すのかにもよると思う。
100を目指して努力してたら、80くらいまでしかできない。
だったら、120を目指して努力してやっと100に近づけるのだと思う。

今にして思えば、「高校生の頃にやっておけば良かった」と思うこともあるんだけど、
そういう後悔も含めて、経験として伝えていきたいと思う。
「釧路だから、北海道だから出来ない。」ということは絶対にない。
近くに見本があれば、やろうという気持ちも大きくなると思うし。


---ここで、昨シーズンのレビューを読んでもらいました。---


柴田:すごく気にかけてもらってたんですね。ありがとうございます。
今シーズンは大丈夫です。
この間、貧乏からお金持ちになった人の半生を紹介したテレビを見たんですけど、
その人はどんなに悪い状況の時でも「自分はツイている」と思うようにしていたそうです。
ちょっと参考にして、自分もポジティブに考えようと思っています。

ありま:うん、そうだね。
チャンスもハッピーもラッキーも、本当は自分の足元に転がっている。
それを拾い上げて自分のものにするかどうかは自分次第。
「不幸だ、不運だ」という人は、気づかずに踏んづけてしまっているのだと思う。

今日の話を聞いている限りでは、今シーズンは期待していいのかな?と思えるけど?


柴田:はい。昨シーズンとは準備の進み具合が全然違う。
夏の今の時期で、プログラムもある程度滑り込めているし、
3-3のコンビネーションジャンプも普通に降りれているので。
後はトリプルアクセルに集中するだけって状態です。

ありま:曲を教えてもらえる?

柴田:フリーは、5月の関カレで滑った「幻想即興曲」、SPは「マラゲーニャ」です。
以前フリーで使っていた曲をSP用に手直ししました。

ありま:では、シーズンを楽しみに待っています。
最後にメッセージを一言お願いします。


柴田:これからは、どんなことがあっても最後は笑顔で終われるスケーターになりたいと
思っていますので、応援よろしくお願いします。

ありま:今日はありがとうございました。


練習の空き時間をいただいてのインタビューになりました。
予定時間を少し過ぎてしまったのですが、まだちょっと話し足りないような感じでした。
私も、もっと聞きたかった!!

選手としての目標を聞いた時に、「将来は釧路と北海道のためになることをしたい」という
お話が出たのは意外でした。
現時点では具体的なプランはない様子ですし、漠然としたアイディアだけだと思うのですが、
自分を育んだ故郷に恩返しをしたいとちょっとでも考えるようになったということは、
大人になってきてるのかなぁ、と思います。
少なくとも昨シーズンの柴田選手からは聞けなかったお話です。

9月は、プリンスアイスワールドの札幌公演、釧路公演の出演が決まりました。
地元北海道への恩返しの第1歩ですね。
今シーズンの試合は、10月のブロック大会、東日本インカレからになるようです。
柴田選手が充実したシーズンを過ごせるよう、私も応援を頑張りたいと思います!

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