2005-2006  GRS
東日本(2005/11/04-06観戦) [2005/11/15]

東日本のスケジュールが公表された時、愕然とした。
「練習開始が朝の7時ってどういうことよ・・・」

単なるファンが練習開始時間を気にする必要はないのかもしれない。
しかし試合のSP前の公式練習は、その時の調子が良く伝わってくるので
見れるならば機会は逃したくない。
そう、最初から見るつもりだったのである。

たいてい、北海道東北ブロック、関東ブロック、東京ブロックの順で
練習するので、柴田選手は後半の時間帯になる。
それでも7時40分開始。早い。早過ぎる。
しかも会場は仙台駅から地下鉄で泉中央駅まで行ってそこからバス。
バスは1時間に1〜2本くらい?そもそもこんな早朝に運転してるの?

ということで、3日夜中出発の夜行バスに乗り、朝の6時前に仙台に到着。
前日から仙台入りしていた友人と待ち合わせて、不便で寒いことで知られる
ウェルサンピアみやぎ泉にタクシーで乗り込む。
うん、気分は「乗り込む」だ。
会場に着くと早速、勝山の松田先生と関先生をお見かけする。うん、試合だ、試合だ。

柴田選手の試合を見るのは今シーズン初めて。
東京に拠点を移してからは、何度か練習を見学する機会もあったのだが、
10月に入ってからは、私の都合のつく時間と柴田選手の練習時間が合わなかった。
そのため、柴田選手が滑っているところを見るのは約1ヶ月ぶり。
なんだか見たいような見たくないような。
見るのが楽しみでもあり、怖くもあり、複雑な気分。
(結局見るんだけどさ。。。)

東京ブロックの選手の練習が始まる。
まっ先にリンクに飛び出したのは鳥居拓史選手。板井郁也選手が続く。
柴田嶺選手は一番最後にリンクに出た。
本番用のコスチュームをつけていたのは鳥居選手と柴田選手だけだった。

練習の様子は、少なくとも焦っているようには見えなかった。
ステップの練習から始まり、ジャンプのタイミングの確認を淡々と行っていた。
正直に言って「今回は期待できる!」と思える練習内容ではなかったが、
「ちょっとマズイかも?」と思ってしまう程でもなかった。
一緒に見ていた友人は「あれくらい力が抜けている方がいいんじゃない?」と言う。

練習が終わった後、柴田選手、川越先生にご挨拶。
先生がおっしゃるには「寒いリンクだからちょっと体が動いてないみたい」とのこと。
う〜〜〜ん、納得です。
「おはよう」と言った時も笑顔が出ていたし、心配するほどではないかな?
本当に調子が悪い時だとなかなか笑顔は出ないし。

滑走順を知りたかったので、抽選が終わってから
もう1度声をかけようとしたのだが、行き違ったらしい。
そうこうしているうちに滑走順リストが貼り出された。
一番上に「柴田嶺」の文字。

「あらら〜」と思いながら滑走順リストを見ていたら柴田選手と再び遭遇。
「1番だねー!」と声をかけると、「引いちゃいました」と言いたげな苦笑い。

「何番に滑ってもやること同じだし!頑張ってね!!
 今日は早く終わってゆっくり休めていいかもね。
 あ、バナー貼るから!」と言うと、また笑顔が出た。
応援している選手の笑顔って嬉しいものです。

車で来る友人に「柴田くん1番滑走」と連絡し、ちょっと休憩。
そして競技開始。ファンファーレが鳴る。うーん、久々に聞くような気がする。
試合はたくさん見ているけど、第1グループ開始前に席についてるのが
久しぶりかも。

6分間練習でも淡々とした感じ。
まぁ1番滑走だし、練習であまり飛ばしては良くないでしょう。
練習時間が終了し、名前がコールされてスタート位置につく。
最初のポーズですが・・・多分ですけど、手首をひねって
小指が上にくるように手のひらを合わせて指を組む。
腕で輪ができるので頭まで腕を持っていって(腕で作った輪のなかに顔が入る)、
右肘と左耳が垂直になるあたりまで引っ張る・・・ような感じかな?
(間違っていたらゴメンなさい。)
写真が撮れないのがツライ〜!

※肩関節が柔らかくないと出来ないらしいので、
 試される時は無理なさらないで下さい〜。

演技は、3フリップ−3トゥループの3トゥループが
やや回転が足りていないように私には思えました。
でも許容範囲内だったのでしょう。
3ルッツはオーバーターン。2アクセルは楽々。

スピンはいつものように安定した出来。I字スピンも今年は余裕がある。
ビールマンで上体をサイドに向けるポジションとか、
トーラー・キャッチ・ニーとかも見たいんだけどな〜。

ステップについては、演技終了後に柴田選手から
「ステップでレベル3とレベル2がもらえた。いっぱい練習した。」
というコメントをもらいました。

今シーズンのSP、プログラムが出来たばかりの頃は
本当に難しそうなステップでした。
その分素敵でしたけど。
ただ、9月、10月のジュニアグランプリシリーズ出場があったので、
演技の完成度を優先させるために一時期ステップの難度を落としていたようです。

川越先生によると、プログラムを手直ししたのが10月中旬。
ジュニアグランプリのアンドラ大会、クロアチア大会とも
ステップはSPもフリーも、全てレベル1でした。
今回はレベル1になってしまったのはフリーのサーペンタインステップのみ。
しかも加点がついているのもあるし。
約2週間でここまで・・・本当に「いっぱい練習した」んですね。

SPに関して欲を言えば、「しなやかさ」が欲しい、かな。
「蛇をイメージして振り付けた」とは川越先生のお話でしたが、
柔らかさは十分に表現していると思うので、芯の強さが出てきて、
しなやかさが感じられるようになったら、もっと雰囲気が
出てくると思うのです。

翌日はフリー演技。
公式練習前、友人と客席に行く時に柴田選手とすれ違ったので「おはよう」を言う。
この時も笑顔。うん、いいかも。

この日の練習も本番用のコスチューム。
要素の練習はサーペンタインステップから。
第2カーブあたりで大失敗。ちょっと不安が過る。
曲かけではジャンプは跳ばずに振り付けを念入りにやってました。

練習終了でリンクを上がる時にお辞儀。
国際大会の出場経験のある選手は、1人がやると
「お、そういえば」という感じで後に続く。
風紀委員的見解では、公式練習終了後のお辞儀も高い評価。
(一条園美ちゃんのお辞儀がもう一度見たい。。。)

フリー本番。6分間練習はやはり淡々と。
ジャンプのミスはほとんどない。サルコウがなかなか決まらなかったようで、
数回跳び直していた程度。
「絶対行ける!」という確信はなかったが、不安はあまり感じなかった。
自分でも不思議なほど楽天的だった。

最終グループ、4番目の滑走。
6分間練習の後は不安も感じていなかったし、楽天的だったが、
やはり演技前には私も緊張する。
全日本ジュニア出場は疑いないし、よほどのことがない限り、
優勝も間違いないだろう、と思うのに。

勝敗の行く末よりも、「彼自身が納得のいくような、満足のできるような
演技をしてくれるだろうか?そして私はそれをしっかりと最後の1秒まで
見届けることができるだろうか?」という緊張があったのだと思う。
今シーズン、柴田選手の試合を見るのは初めてだったし。

2シーズン目のマラゲーニャ。
ジュニア用のプログラムなので、振り付け、ジャンプ、スピン、ステップの
要素の構成は昨シーズンと変わっていない。
やっぱりこっちの方が思い入れが強い。

ジャンプは全部降りた。練習の時にちょっと苦労していた3サルコウも
2トゥループをつけてコンビネーションジャンプになった。
ひとつひとつ、ジャンプやスピンが決まる度に、
「仙台に来る前、私は何をあんなに心配していたのだろう?」と思う。

10月に入ってからはほとんど練習を見ることができなくて、
色々と考え過ぎてしまって不安になっていたのかもしれない。
そもそも、昨シーズンまでは試合以外はほとんど見る機会がなくて、
試合以外の練習を見たのは去年9月の釧路だけなのだから、元に戻っただけなのだが。

演技が終わって、ガッツポーズをしている柴田選手を見ながら、
「私はこれが見たいんだ、見たかったんだ。」と思った。
全力を出し切った演技と笑顔と。

公式練習で失敗してしまったサーペンタインステップは
失敗した箇所を省略したままになってしまったが、きっと、
今度は完成形を見せてくれると思う。
オストラバ、長野で。



---おまけ---

表彰式と講評と全日本ジュニア選手権出場者の発表の後、
柴田選手はインタビューを受けていました。
インタビュー終了後に写真撮影をお願いしました。
表彰式の時にフリーのコスチュームを着ていたのは見えたので、
これは千載一遇のチャンスです。

「写真撮らせてもらえる?」と尋ねると、「あ、はい。」とあっさりOKでした。
最初に正面の写真を撮影。
緊張した顔のままだったので、「笑って欲しいなぁ。」とお願いして
撮ったのが正面の写真です。
なお、生地は軽そうで、通気性も良さそうでした。

「今度は後ろ向きも撮りたい!」とあつかましくもお願い。
そしたら、後ろを向いてから頭を下げてうなだれる柴田くん。
思わず、「えー、犯罪者じゃないんだから!顔をこっちに向けて!」と
叫んでしまいました。。。
それで、顔を上げてくれた瞬間が振り返り笑顔の写真です。
思わず、公開しないで内緒にしておこうかと思いました(笑)
それにしても私、何かツボにはまるようなコト言ったかしら・・・?


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写真追加[2006/09/10]

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